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角屋もてなしの文化美術館|令和3年春季企画展「角屋の螺鈿(らでん)展」が開催

EVENT

~ 2021/7/18

角屋もてなしの文化美術館


令和3年春季企画展
「角屋の
螺鈿らでん展」

が7月18日(日)まで開催!

角屋の螺鈿展

春の企画展として、7月18日(日)まで、15年ぶりの「角屋の螺鈿(らでん)展」が開催されています。緊急事態宣言発令に伴う臨時休館は6月20日(日)までとなっており、感染防止対策にも努めていますので、ご安心してご鑑賞いただけます。

「螺鈿(らでん)」とは、夜光貝や鮑あわび貝等の光を放つ貝を薄く切り抜いて、漆器などに嵌はめ込み飾り付ける技法です。
角屋の二階には「青貝の間」と称する座敷があります。室内は壁や建具を螺鈿尽しにしつらえており、異国情緒を醸しだしています。とりわけ目を瞠みはるのは螺鈿を施された壁で、この技法は角屋以外には見らないようです。

「青貝の間」の螺鈿の壁は、現在黒壁のようになっていますが、これは燭台の蝋燭の油煙で黒ずんだためで、当初は「九条土壁」の浅葱色(あさぎいろ/ブルーグレイ)でありました。浅葱色のままであれば、螺鈿の花菱亀甲文や七宝繋文(しっぽうつなぎもん)が、今ほど浮き立たなかったと思われます。そして壁の表面には、作者の名前が螺鈿によって、「泥水匠亀松創造之(でいすいしょうかめまつこれをそうぞうす)」といかにも誇らしげに嵌め込まれています。「泥水匠」とは、中国で左官職を意味します。また庭に面した露台(ベランダ)や火燈窓のギヤマンも、中国風のしつらいになっています。

さらに、「青貝の間」用に、李白の七言絶句「峨眉山月歌」を画題とした、螺鈿の掛幅「青貝峨眉山月ノ図」が遺っております。その題箋には、「本朝無類 青貝峨眉山月之図画賛」と記されております。巻いて収納する掛幅に螺鈿が施されていると、使用する度に螺鈿が剥落します。それを敢えて行う技法は、まさしく「本朝無類」と言えます。

その他角屋には、「月下唐人物螺鈿四方盆」「杜若螺鈿蒔絵丸膳」「朝顔螺鈿蒔絵吸物膳椀」の食器類、「牡丹唐草螺鈿料紙箱」「鶴蒔絵螺鈿料紙箱」の文房具、「瓢蒔絵螺鈿手焙」「紅葉賀蒔絵螺鈿火鉢」の暖房具など、螺鈿装飾による調度類が伝来しています。

一階の「松の間」には、大座敷用の「朱漆雲龍文螺鈿衝立(ついたて)」が伝わります。この衝立は、400年前の琉球螺鈿であることが判明しています。当初の衝立の絵は桃山時代の狩野光信筆「帝鑑図」でありましたが、文政4年(1821)に表を岸駒(がんく)筆「鷲図」、裏を岸良(がんりょう)筆「布袋図」に入れ替えられました。衝立の枠と台座については当初のままで、朱漆の琉球螺鈿による祝い文の雲龍文や花菱亀甲文の装飾が見られ、饗宴の場にふさわしい趣向となっています。

このように角屋に遺る螺鈿のしつらいや調度類によって、揚屋のおもてなしの雅趣をうかがうことができます。本展は、15年ぶりの展示であり、緊急事態宣言に伴う臨時休館が明けたこの機会にぜひ足を運んでみてはいかがですか。

 

《開催概要》


 

■開催期間:2021年7月18日(日)まで

※休館日:月曜日(祝日の場合翌日)

※休館期間(7/19~9/14、12/16~3/14)は、耐震調査の準備のため、臨時公開を行いません

■開催時間:10:00~16:00

■料金:大人 1,000円、高校生・中学生 800円、小学生 500円

■主催:角屋もてなしの文化美術館

■お問合せ先:角屋もてなしの文化美術館(TEL:075-351-0024)

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